こんにちは。
収入がなさすぎて貯金が無くなりそうな弱小フリーランスのいちほです。
フリーランスになると自分から動かないと仕事が入ってこないので、「いかに自分を売り込むか」が大事になってきます。
だけど、自分を売り込むには、他者よりも自分が優れている点(自分の強み)がなんなのかを理解している必要があります。
正直言って、自分が他人よりも優れている点なんてわかりません。
学歴も資格も無いし、スキルも才能ももちろんありません。
でも、そんな無いない尽くしの私に仕事を依頼してくれる人がいる訳もありません。
どうにか自分の強みを見付けたい…!
そう思った私は、クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)という自己診断を受けることにしました。
この記事では、クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)を受けてみたものの結果を上手く活用出来ていない私の体験談を記していきます。
クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)ってなに?
クリフトンストレングス(過去の名称はストレングスファインダー)とは、Gallup(ギャラップ)が開発したオンライン才能テストです。
177個の質問に答えることで才能が測定され、34個の資質を元に個人のレポートを作成します。
34個の資質にはそれぞれ順位が付けられ、どの資質がどのくらい強いのかによってテスト結果のレポート内容も異なります。
私も実際にテストを受けてみましたが、感想としては以下の3つです。
- 色々種類があるけど違いがいまいちよくわからない
- 問題数は多いけど所要時間は少ない
- テスト料金が結構高い
色々種類があるけど違いがいまいちよくわからない
クリフトンストレングスの製品ページには、全部で6つのテストが紹介されています。
- クリフトンストレングスの上位資質(トップ5)
- クリフトンストレングス34
- マネージャー向けクリフトンストレングス
- マネージャー向け クリフトンストレングス、クリフトンストレングス
- 学生向けクリフトンストレングス上位資質(トップ5)
- 学生向けクリフトンストレングスオール34
大きく分けて、34個全ての資質のレポートか、上位の5個のみのレポートがあり、さらにマネージャー向けと学生向け用のコースも用意されているようです。
おそらくテスト項目やレポートの解説の丁寧さに違いはないので、あんまり気にしなくていいのかなと思います。
上位5個のレポートを購入し、後からアップグレードして34個全ての資質を確認することも可能ですが、合計金額的に損をしてしまうので最初から34個全ての資質のレポートを選ぶのが良いかもしれません。
私が受けたのも、34個全ての資質のレポート(クリフトンストレングス34)です
問題数は多いけど所要時間は少ない
177個という質問の多さに少し尻込みしてしまいますが、各問題は20秒以内に答えるというルールがあり、なるべく直感で選ぶことが推奨されています。
そのため、テスト自体にそれ程時間はかかりません。
しかし、元々が英語の問題だからなのか、日本語だと意味がよくわからないものもあって少し戸惑います。
あと同じような質問もあるので、違いは何なんだろう?とか無駄な事が気になって集中が途切れることも…
テスト自体はとても簡単なので、全く身構える必要はありません。
テスト料金が結構高い
クリフトンストレングスは、有料のテストです。
上位5個の資質のレポートだけなら3,754円。
34個全ての資質のレポートなら8,448円かかります。
※2024年3月時点の料金です
私がテストを受けた時は6,000円くらいでしたが、値上がりしたようです
決して安いとは言えない金額です。
自分のことながら、よくお金を払ってまでテストを受けたなぁと思います。
私の実際の診断結果も記事内に掲載しますので、自分がお金を払ってまで受けるべきかの判断材料として読んでみてください。
実際の診断結果と感じたこと
クリフトンストレングスを実際にやってみた結果、私の上位資質はこんな感じになりました。
- 調和性
- 慎重さ
- 公平性
- 最上志向
- 共感性
この結果だけ見ても何のことやらさっぱりわかりませんが、クリフトンストレングスでは、個人向けにカスタマイズされた詳細なレポートを読むことが出来ます。
私の「調和性」の資質は、以下のようにレポートされていました。
強みによって、あなたは科学者や探偵のように考えることがあります。あなたは、ある程度手がかりを探し、事実を探し出し、謎を解決します。あなたは、その情報を使って、人に物事の真相を認識させることもあるでしょう。あなたは、ある特定の人たちが先入観、誤解、偏見、感情などに左右されないように手助けすることができることもあるでしょう。あなたは、議論や意見の不一致によって、一部の人間関係が損なわれないようにすることができるかもしれません。
多くの場合、あなたは、意識的に間をとって、人々が話したいことや話す必要があることに耳を傾けます。人というのは、自分の話す考えや感情に関心を向けてもらえた時、自分が大切にされているのだと感じることにあなたは気づいているかもしれません。あなたは、現実性のチェック、つまり物事のありのままに関する先入観のない評価することがあるでしょう。あなたの率直なコメントは、人やグループが相違点ではなく合意できる点を見出すように促すかもしれません。
あなたは本能的に、新たな知識やスキルを得る機会を歓迎することがあります。実用的な観点から考えると、あなたは継続的に学ぶ機会を持つことで、経験を活かしたり、初めての活動に取り組んだりできているのでしょう。あなたはそうした学びの機会について他の人に伝えたいと思っているかもしれません。この情報を周知させないことは不公平あるいはエリート主義的だと感じるのかもしれません。
おそらくあなたは、 政治的な事情で状況が不明瞭か、混乱あるいは堕落しているときに客観的な忠告を求めるようです。 現実主義者であるあなたは、特定の人にはたまに特定の事実にアクセスできる、内部の観点から物事が見える、あるいは自分に欠けている知識があることがあるのをわかっています。 あなたは時間をたっぷりとってアイデアを公平に検討するまで、どのような忠告の採用も控えるのかもしれません。
生まれながらにして、あなたは、 皆と同じように便乗すること、つまり、優勢な立場を取るか、優勢な側につくことに抵抗することがあります。 あなたは、衝動的に行動するのではなく、話す前に考えているのかもしれません。この姿勢は、あなたが客観的かつ現実的な思考をどのように働かせるかを反映しているでしょう。あなたは、何らか特定の物事を現実のままに認識することもあるでしょう。あなたは現実主義者であるため、ある特定の人たちが考えていること、認識していること、受け入れていること、支持していることなどを理解するために、質問をすることがあるでしょう。あなたは人々が共通のアイディアや興味の基盤を作る手助けをすることにより、平和や協力を促進しているのかもしれません。
結構なボリュームですよね。
上位5個の資質は全てこれくらいの文章量でレポートされ、さらに10位までは簡単な個人向けの説明が入ります。
この他にもレポートはいくつかあり、全部読むだけでも結構大変だったりします。
結果に納得。でもこれは強みと言えるのか?
私の一番の強みは「調和性」です。
意見の相違から人が争うのを嫌い、全員が賛同できるような共通項を探し、人々の間に調和をもたらそうとする、そんな資質です。
要は、事なかれ主義の平和主義者ということですが、果たしてこれは「強み」と言えるのでしょうか?
確かに私はチーム内の揉め事が大嫌いで、”争いの種”を見付ければ間に立って、必死に橋渡しするような役割をいつも演じています。
だから、あまりコミュニケーションが円滑に取れていないようなチームに入れば、それなりに良い仲介役となるのかもしれません。
しかし、ギスギスしたチームを調和に導く事、私はそれを、全くしたいと思いません。
強みと好きなものは違う
意見の対立を見るのが嫌いで、思わず全員に同意させようと奮闘してしまう。
これは確かに私の特性ですが、だからと言って、調和を取る行為そのものに喜びを感じている訳では無いのです。
対立していた人たちがお互いに納得して争いが消えても、私にあるのは達成感ではなくただの疲労です。
そもそも、なんでわざわざ対立するのか私には理解出来ません。
意見が異なるなら行動を共にしなければいいし、誰か一人の意見に沿うだけが道では無いのだから、柔軟なアプローチを持てば衝突などしなくても解決出来るはずだからです。
根底に「理解出来ない行為への嫌悪」があるため、結果調和が取れても、別に嬉しくもなんとも感じません。
もし、「人々の調和を取る」ことが私の強みならば、意見の相違で対立する人たちがいる環境に身を置かなければ私の強みは活かせないことになります。
正直、そんな環境こちらから願い下げです。
一番の強みでも、それを活かすことに自分が喜びを感じられないならば、自信を持って「これが私の強みです」などとは言えません。
強みというよりただの願望
私の他の上位資質は、「慎重さ・公平性・最上志向・共感性」です。
ですが、これらの強みの説明を読んで、「これは私が”出来たらいいなと思っていること”で、”出来ること”ではない」と感じました。
例えば「慎重さ」は、物事は常に予測不可能であり、あらゆる危険を考慮して行動すべきであるという考えを持つ資質です。
そしてこの資質がもたらすものは、予測した危険に先回りで対処し、リスクを最低限まで引き下げることになります。
でも私は、不安は常に感じているけどそれの対処法がわからず、結果なにも行動しないまま終わる…ということが非常に多いです。
確かに「慎重さ」は持っていますが、だからと言って危険を回避することには長けていないのです。
あらゆる予測からその先をシミュレーションし、最善策を実行出来るような人であれば「慎重さが強み」と言っていいのかもしれませんが、私はそのレベルに達していません。
同じように、「公平性・最上志向・共感性」についても、私自身がそれらを達成出来るのか?という視点で見ると、全く「強み」とは言えないと思いました。
ビジネス視点で見れば短所となる可能性もある
私の強みは、物事をなるべくスムーズに進めるために障害を無くすという結果に繋がるものが多くありました。
一番の強みである「調和性」はその最たるもので、人と人の意見のぶつかり合いを排除しようとする資質です。
しかし、仕事をする上で意見のぶつかり合いは避けて通れないこともありますし、それどころか、意見がぶつかったからこそより良い意見が出る事もあり得るのです。
調和性の強みは、そういった可能性を潰してしまうという見方も出来ます。
ビジネスにおいて重要視されるのは、過程よりも結果です。
より良い結果が得られるなら、その過程でどれだけ揉め事が起きてもさしたる問題ではないということになります。
物事をスムーズに進めることだけに重きを置いた私の強みは、企業から見ればあまり魅力的には映らないかもしれません。
組織の歯車としてならばいい仕事をするかもしれませんが、今はフリーランスなので「個人として何が出来るのか?」を最大限アピールする必要があります。
仕事を依頼する側が知りたいのは、私が相手に何をもたらすのか?ですが、私の強みだと、
「揉めている人達を仲介します」
「リスクの高いことはしません」
「チーム内の不満にいち早く気付きます」
こんな感じのアプローチしか出来ず、依頼者へのメリットがあまり感じられません。
というか、フリーランスは基本ただの作業者なので、チーム内の均衡を保つ役など求められていないのです。
求められるものと提供できるものがミスマッチを起こしているので、依頼者に「私を採用したい」と思わせることは出来ないでしょう。
診断結果を見るだけでは得られるものはあまりない
色々と自分の強みに難癖を付けてきましたが、これは私が、クリフトンストレングスが何の為のものなのか理解しきれていないせいでしょう。
そもそも私がクリフトンストレングスをやってみた理由は、手っ取り早く自分の強みを理解し、人にアピール出来る武器を手に入れるためでした。
お金を払ってまで診断するのだから、結果さえ見ればそれを活用できると思い込んでいたのです。
しかし、クリフトンストレングスはそこまで万能ではありません。
自分の診断結果を元に、さらに考えたり学んだりする必要があったのです。
結果のどこを受け止めるかは自分で決める
クリフトンストレングスは、資質に基づいた強みを詳細に説明してくれます。
中には、「これは自分には当てはまらないかも?」と納得出来ない箇所も出てきます。
納得出来ない部分を、「でも結果がこうなったんだし…」と無理に受け入れる必要は無く、すんなりと納得出来た部分や印象に残った部分だけに着目することが推奨されています。
そこからさらに、他者からも認められたいと思う部分を探し出します。
私は、「慎重さ」の資質で他人から「あの人に事前に相談すればリスクを下げられる」と思ってもらえたら嬉しいなと思います。
そういった、資質を使って誰かに良い影響を与えたいという願望のようなものを掘り下げていくのが大事です。
それは自分の理想の姿を表すことになるので、何を伸ばしていくべきかが明確になっていくのです。
そうすることでやっと、他者にアピール出来る武器の片鱗が見えてくるのでしょう。
強みは鍛えないと発揮できない
クリフトンストレングスは、強みというよりも潜在的な才能を知ることが出来る診断です。
才能は自分で意識して伸ばさないと、日常的に発揮出来ません。
クリフトンストレングスは、以下のステップで強みを鍛える事を推奨しています。
- 自己理解を促進し
- さらに理解を深め
- それらを伸ばし
- 活かせる環境を作る
最初の診断を受けただけでは1番の自己理解までしか出来ず、強みを活かすにはまだまだ工程が必要になってきます。
自分という人間の特性(資質)を知ることができたら、それが何の役に立つのか、それを活かすためにはどうしたら良いのか、など、自分自身や環境を変えていく努力をしなければいけないということです。
ここで私は考えるのを放棄しました。
自分の資質をどう活かしていくかなんて、そんな簡単に思いつくことじゃない…
「自分の強みを簡単に知りたい」
そんな希望でクリフトンストレングスを受けましたが、そんな目的でやるテストではなかったようです…
結果として、私はクリフトンストレングスを何にも活かすことは出来ませんでした。
お金を無駄にした、とまでは言いませんが、考えなしに受けるべきではなかったな、と今では思います。
診断結果から、さらに踏み込んで考えたり努力したり出来る人だけにおすすめします。
でも診断結果を読むのは楽しかったよ!
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