こんにちは。駆け出しフリーランスのいちほです。
もう10月も数日で終わり、今年も残すところあと2ヶ月です。
6月から見切り発車でフリーランスになりましたが、軌道に乗ることもなく年末を迎えそうです。
フリーランスになる前は、時間の調整が付けやすいとかのメリットばかりが目に入っていましたが、やはり実際になってみるとデメリットの方もたくさんある事に気付いてきました。
今回は、私が今特に「大変だな…」と感じているデメリットの数々をまとめていきます。
確定申告と日々の帳簿付け
フリーランスは確定申告をしなければならない。
それだけはなんとなく知っていました。
あとは、「1月〜3月の間に前年の確定申告をする」という漠然とした知識があるだけ。
必要書類だったり計算方法だったり、具体的な内容は何もわからなかったので記帳指導というものに参加してみました。
そこで初めて知ったんですが、そもそも確定申告の前に日々の取引を帳簿に記帳する義務が個人事業主にはあるみたいですね。(もしかして知ってて当然の知識?)
個人で事業や不動産貸付等を行う全ての方は、記帳と帳簿書類の保存が必要です。
国税庁HP
日々の取引を記帳っていうのは、要はお金の出入りをしっかり管理しろって事になります。
私は売上も経費もそんなに無いし、まぁなんとかなるでしょなんて思っていましたが完全に甘かったです。
記帳する必要のある帳簿に「預金出納帳」というものがあります。
これは自分が持っている口座のお金の出入りを管理するためのものですが、もし、プライベートと仕事の口座を同じにしている場合、プライベートの出入金も全て記帳しなければなりません。
「フリーランスの仕事の収入が振り込まれた」というのを記帳するのは当然に感じますが、「家賃・光熱費などが口座から引き落とされた」「生活費を口座から引き出した」といった仕事に関係無い取引も、全て記帳しなければいけないのです。
フリーランス開業の前にやっておいた方が良い事に「事業用口座の開設」というのをみた事があるけど、こういうことだったのか…!と今更ながら理解しました…
プライベートの取引を含めると記帳量がかなり増え、「これはなんのお金なんだ?」と頭もこんがらがるし、まだ数ヵ月分しかやっていないけどとにかく大変です。
フリーランスとして仕事をこなすだけでなく、毎月帳簿が合っているかを確かめながら記帳しなければいけないというのはかなり負担です。
会社員だったら、そういった事は経理がしてくれるので自分の仕事にだけ集中出来ますよね。
そして毎月の記帳の集大成とも言える確定申告も控えています。
もしかしたら、1月〜3月は確定申告が大変過ぎて仕事なんて出来ないんじゃ…?と今から不安です。
納期がずれれば振込もずれる
お仕事を請けた段階で、最終の納期というのはある程度決まっているはずです。
しかし、それがズレるというのは結構よくあります。
月末納品予定だったけど、クライアント確認が遅れ次の月に納品がずれてしまった時、それに合わせ支払いも後ろ倒れるのが基本です。
こちらはスケジュール通りに作業したのに、先方の確認遅れと手戻りが多くて納品が遅れ、本来なら翌月入るはずだった収入が無い…なんて事は普通に起こるのです。
確認は期日守らないくせに、こちらにはスケジュール通りの作業を要求してくるクライアントの多さにモヤモヤもしますが、そんな事を指摘できないのが弱小フリーランスの辛いところ…
会社員なら、今やってる仕事の納期がずれようがなんだろうがお給料の支払日は変わりません。
税金や保険料を自分で支払わなくてはいけない
会社員であればお給料から天引きされていた税金や保険料。
フリーランスはもちろん自分で支払わなければいけません。
これも地味に面倒くさいんですよね。
まとめての支払いだったり口座振替も出来るんですが、まとめてだと金額が高いし、口座振替は手続きしなきゃだし結局多少は手間がかかります。
会社員の頃は何もしなくて良かった分、このありがたみに気付かなかったなぁ。
明確な休日が無い
会社員だと、休日を取るときは会社に届け出ますよね。
そしてある程度周りにも休日の連絡をすると思うので、「この日〇〇さんはお休み」というのは周知の事実となります。
フリーランスだと、休みを取る時に取引先全部に休日の連絡をする方はあまり居ないんじゃないでしょうか。
案件の途中であれば「この日連絡が付きづらくなります」などの連絡は入れると思いますが、今までやり取りしたことのある会社全てに「この日私はお休みです」なんて言わないでしょう。
休日気分でいたら過去の取引先から連絡が来て、一気に仕事モードに戻されたりする事もあったりします。
連絡が取れないのはフリーランスとして致命的なので、旅行に行く時も念の為パソコンを持って行ったりと心から休めません。
これが会社であれば、代わりに誰かが連絡を受けて引き継いでくれたりするんですけどね。
無理そうな仕事も頑張るしかない
出来そうかなと思った案件でも、始めてみれば予想より難しかったという事もあります。
しかしそれでも「やっぱり出来ません」なんて言えるわけも無く、必死でやり遂げるしかないのです。
実際私は能力が追いついていない案件で二日間徹夜したりしました。
わからないことを調べまくり、トライアンドエラーで試行錯誤を繰り返し、途中で間違いに気付きそこまでの作業が無駄になったりと発狂しそうになりながらひたすら作業しました。
私は未就学児の二人の子を持つ母ですが、家事も育児もそっちのけで仕事していました。
「なんでこの仕事請けたんだろう」と何度も後悔しましたが、請けたからにはやり切るのがフリーランスの責任です。
そう、責任が重いのです。
なのに会社員時代より収入は低いので、どんどん心がすり減っている気がします。
会社員の方が良かった?
色々デメリットを書いてきましたが、じゃあ会社員に戻りたいか?と聞かれれば答えは「ノー」です。
フリーランスは決して楽な働き方ではなく、しんどくて収入も少ないという散々な現状ではありますが、何よりも「時間的な拘束が無い」というのが私には一番大切なんです。
園からの急な呼び出し、子供たちの急な体調不良、平日しか出来ない手続き、子供の習い事に毎日の家事育児…
月〜金の9:00〜17:00は仕事、のような働き方をしていると、時間の組み立てがとても大変です。
子供たちをちょっと病院に連れて行くことすら気軽には出来ません。
フリーランスであれば、成果物さえ納品できれば何時に仕事していても関係ありません。
病院だったり銀行だったり役所だったり、平日じゃないと行きづらい場所も気軽に行けます。
まぁフリーランスじゃなくて短時間のパートとかでも時間の拘束は短いですが、自分の能力が上がれば収入も大きく上がるかもしれないという希望もフリーランスにはあると思います。
何をしてどう稼ぐか、時間をどう使うか、仕事とプライベートの割合をどうするか、そういったものを自分の好きなように組み立てられるのがフリーランスの強みではないかと思います。
会社員はメリットも沢山あるけれど、それを補うほどの自由な魅力がフリーランスにはあります。
全然理想の働き方は出来ていないけれど、いつかフリーランスになって良かったと言えるようになりたい…!
そうなれるよう、これからも日々精進していきたいです。
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