小一の壁のために仕事を辞めた私の話

こんにちは。年少の娘と小二の息子を持つ30代ワーママ、いちほです。

私は、息子がまだ年長だった2年前に、正社員を辞めてフリーランスになりました。

俗に言う、「小一の壁」を見越しての退職です。

どんな壁が立ちはだかるのかわからなかったので、万全を期すべく仕事を辞めた私ですが、実際に迎えた「小一の壁」はどうだったのか?

小学校一年生を振り返って、自分の体験をお話ししていきます。

仕事を辞めた時の状況

「小一の壁」のための退職と言っても、私が仕事を辞めたのは小学校入学の半年以上も前でした。

そんな時期に辞めても、小学校入学のために出来ることなど何も無いのですが、単純に自分のしんどさに耐えきれずに早めに辞めました。

当時は、下の子の育休明けで復職して大体一年ほど経った時期。

まだまだ手のかかる下の子のお世話と、読み書きや箸の持ち方といった教えるのに根気のいる上の子のお世話。

そこに久しぶりの仕事が加わり、私はすでにキャパオーバーでした。

ただでさえ、下の子が生まれてから上の子への扱いが雑になっていた私。

ちょっとしたことで怒鳴り付ける自分自身に、「このままでは上の子に悪影響が出るのではないだろうか」とうっすら感じていました。

元々苦手だった家事も、仕事のしんどさで余計出来なくなり、家はいつも汚いしご飯も全てレトルト。

休みの日も頭の片隅にいつも仕事のことが残っていて、子供より仕事の方が大きく私の心を占めていました。

”ーもうこれ以上、仕事に囚われたくない。もっと子供達のために時間を使いたい。”

本当は、上の子の卒園と同時くらいに退職するつもりでしたが、私自身が耐えられずに仕事を辞めてしまったのです。

でも専業主婦になるのは家計的にも厳しく、かと言って別の会社に転職するのも気は進みません。

子供のための時間を優先しながら、少なくても自分で稼ぎたい。

そんな願望を叶えるため、私はフリーランスとして開業しました。

小学校入学までまだ時間があることをプラスに考え、その期間はフリーランスとしての仕事を安定させる準備期間としようと思ったのです。

残念ながら、仕事を安定させる事は出来ず無収入の時期もありましたが、結果的に小学校のサポートのために時間をたくさん割けることになりました。

ここからは、仕事を辞めた後のことを書いていきます。

発達グレー?入学前にしたこと

年長時の保育園の面談で、息子の発達の遅れをうっすらと指摘されました。

特定の気になる行動がある訳ではないけど、他の子に比べるとちょっと幼いかな?という感じのすごくふんわりとした指摘でしたが、私自身は息子の幼さは個性の範囲だと思っていたので、急な指摘に衝撃を受けました。

面談でわざわざ言うということは、何かしらの対処をすべきだという遠回りな指摘だと思い、「周りに少しでも迷惑をかけていないか」「息子自身が困っている様子はないか」と具体的な様子を聞いても、「迷惑や困るというほどのものは無い」とした回答しかいただけませんでした。

「幼さ」だけ指摘されても対処法がわからず困っていると、「行政の発達相談などに連絡してみてはどうか」と提案されました。

そう言われ、園の先生から見て息子は「発達障害の疑いあり」なのだと私はとてもショックでした。

もちろん発達障害自体への不安もありましたが、0歳の時からお世話になっていて今までは発達のことなど何も言われなかったのに、小学校入学を前にして急にそんなことを言われたのがショックだったのです。

色々と手を尽くしてもどうにもならないなら行政の手を借りるのもわかるのですが、一気に階段を飛び越えているような気がして、気持ちがついていきませんでした。

でも、「プロの言葉なんだからちゃんと聞こう」と思い、住んでいる地域の発達相談の窓口を調べ連絡してみました。

子供の実際の様子が見たいということだったので、息子を連れて施設へ行き、息子の様子を見る人と私の話を聞く人とで別れました。

「心が挫けやすくすぐ泣いてしまう」「折り目がきっちり揃っていることにこだわる」「人にあまり関心がない」など、事前のアンケートになんとか捻り出して書いた、息子の気になる特性などを元に色々と話をしました。

息子を見てくれた方は、「幼い」という指摘も私がアンケートに書いたことも確かに全て兆候はあるが、学習能力は問題ないし現時点で発達障害などとは断定出来ない、という私としてはなんともモヤモヤする結果を話してくれました。

特にこちらから療育をすすめるほどではないが、お母さんが気になるなら定期的に通って様子を見ることも出来る、といった事も言われましたが、家からまぁまぁ距離もあり、そこまでする必要性も感じなかったので、私は曖昧に苦笑するしか出来ませんでした。

「現時点で本人が困っている様子は無いが、小学校に入学したら環境の変化で一気に困りごとが増えるのではと心配している、入学前に何か対処できることがあるならしてあげたい」と私の気持ちを伝えたところ、小学校に事前に子供の相談をする制度があると教えていただきました。

それは「就学支援シート」と呼ばれるもので、多くの自治体で運用されている制度のようです。

小学校入学前に通っていた施設(保育園や幼稚園など)と、保護者の記入欄があり、それを持って入学予定の学校と面談をする、というものでした。

「話が大事になってきたな…」と感じつつ、出来る事があるならやるべきだと就学相談を行いました。

保育園に就学支援シートの記入をお願いし、入学予定の学校に電話で連絡をして就学相談についてお話ししました。

私は元々電話が苦手で、しかも「就学相談」という未知の制度のことをこちら主体で話さなければいけないので、学校に面談の予約をするだけで疲弊したことを覚えています。

息子も連れてきていいとのことだったので二人で学校に向かい、校長先生と面談をしました。

と言っても、「入学後に困りごとが出来るかもしれない」というあやふやな不安しか持っていなかったので、具体的なお話は何も出来ませんでした。

園の先生に指摘されたから、という点だけで就学相談まで来てしまったので、私自身は学校に何を伝えればいいのかわからず、あまり意味のない面談になってしまったな、と今では反省しています。

ただ、学校内を軽く案内していただいて息子と見学出来たのは、場所見知りを回避するためにも良かったと思っています。

知らない人ばかりの知らない場所では緊張感も増してストレスも大きいでしょうから、入学前に学校内を見て回れたのは息子にはプラスになったはずです。

結局、発達相談については「入学後に困りごとが出てきたらまた話しましょう」という結論になり、それ以降息子の発達について何かする事はありませんでした。

行政の発達相談や入学前の学校との面談など、正社員として働いていたら対応するのは大変だったでしょう。

会社を辞めて時間に余裕があったからこそ、息子のために色々奔走出来たのだと思います。

順番的に言えば、仕事を辞めた後に発達を指摘された形でしたが、そのタイミングで良かったです。

他にも、

・宿題の練習として、毎日ご飯の後〜寝る前にドリルを1ページやる
・物事を順序立てて話せるように、”いつ・どこで・誰が・何をした”の構文に沿って毎日日記を書く
・集団で指示を聞く練習として、キッザニアでお仕事体験をする(知らない場所・知らない人に囲まれれる練習も兼ねて)

などを、「小学校入学前の準備」のつもりでやらせました。

ドリルや日記は、なかなか集中出来ずに時間がかかってしまうので終わるまで見守ったりしていました。

私は気が短いので「早くしなさい!」と何度も息子に言ってしまいましたが、日中正社員として働いていたらもっと心に余裕がなくきつく叱っていたのではと思います。

自主的にやっていた事なので途中で辞めることも出来ましたが、学校の宿題はそう簡単に放棄することは出来ません。

毎日のドリルや日記は、いざ宿題が始まった時の練習として、親子ともども忍耐を付けるのに良かったのではないかなと思います。(息子がこんなに一つのことに集中出来ずに時間がかかると、このタイミングで気付けて良かったです)

キッザニアも、なるべく混まない日を狙って早朝から息子と二人で並んだりと、時間に余裕があるからこそ色々出来ました。

息子は自己主張をあまりしないタイプなので、知らない子の中に入ると萎縮して不安定になったりするかなと思っていましたが、キッザニアではスタッフの人の話を聞き楽しそうにお仕事体験していました。

娯楽施設なので楽しめて当たり前かもしれませんが、親が横に付いていなくても楽しそうな息子の姿に成長を感じ、少し安心したのを覚えています。

あとは、たまたま小学校近くにいい賃貸物件があったので、入学前に引っ越しも済ませました。

小学生になると一人で登下校することになりますし、事故や迷子の心配もあります。

何かあった時にすぐに駆けつけられる距離に家があると思えば、何かと安心でした。

そうやってなるべく心配事を潰しながら、小学校入学に臨みました。

入学前の難関。空白の1週間

3月末に無事卒園したら、あとは入学式を迎えるだけとなりますが、入学式は大体4月6日とか7日とかの半端な日付にあります。

4月1日が平日であれば親は普通に仕事がありますが、まだ入学していないので小学校には行けないし、保育園は卒園したので子供には行き場がありません。

そのため、卒園前に学童に登録して入学式までは学童に通わせるご家庭が多いのではないでしょうか。

学童は、通っている学校に併設されているものや民間のものと様々な学童がありますが、私は登録する予定がなかったのであまり下調べをしていませんでした。

しかし同じ園ママの情報によると、なんと近場の学童が閉鎖され隣の駅のエリアにある学童と合併するのだとか。

私の住んでいる地域は子育て世帯が多く、保育園は毎年新しい園が増えているので、待機児童はそこまで多くはないと思います。

しかし学童は片手で足りるほどしかなく、小学校に入学した共働き世帯の子達は居場所を探すのにとても大変そうでした。

学校併設の学童は、家への送り迎えや習い事への送り迎えはもちろんしてくれません。

民間学童はお金がかかる分、車での送迎や外遊びなど色々と手厚いサポートがあるのです。

しかし民間学童の数が少なすぎて、そもそも選択肢に入れられないこともあります。

私自身の会社がそうでしたが、小学校に入学すると時短制度が使えなくなる会社も多いです。

保育園の時より数時間早く帰ってくるのに、その後の子供の行き場は保育園時代より圧倒的に少なく、「小一の壁」の一番の難所はここではないかと思いました。

無事学童に入れた子達も、慣れ親しんだ園から急に知らない学童で一日過ごさなければならず、親御さん達も心配そうでした。

ただ、学童が少ないおかげか、同じ園の子達が何人か同じ学童に通っていたので、小学校が離れてしまっても学童で会えるのは良かったね、という話もしていました。

息子は学童に通っていなかったので、小学校が離れてしまったお友達とは中々会う機会が持てず、そこだけはちょっとかわいそうだったかなと思っています。

結局、息子は入学式までの空白期間はずっと家で過ごし、私も基本ずっと家にいました。

私はその頃仕事をセーブしていて、日中は手が空いていることが多かったので、ネットで見付けた就学前のドリルを印刷してやらせてみたり、ゲームやYouTubeをする息子を見守ったりしていました。

ずっと家に籠るのも良くないかなと、家の近所の公園に連れ出してみると、同じ小学校に入学予定の新一年生の子も居て一緒に遊ぶ事ができました。

あちらもお母さんが見守っていたので少しお話ししたりしましたが、連絡先交換をすることもなく、特に親しくなれずに終わりました。

小学校って閉鎖的なので、内部に知り合いがいるかどうかで学校生活の難易度も結構変わってきます。

出来れば連絡先交換して交友関係を広げたかったけど、人見知りなので自分から連絡先を聞く勇気が持てませんでした…

残念ながら公園で会った子とはクラスが一緒になることもなく、入学以降は関われていません。

でも数日間は一緒に公園で楽しそうに遊んでいたので、初対面の子とも仲良くなれるんだなと少し安心できました。

そんな感じで、仕事に追われていなかったので、入学前の空白期間は親子共々のんびり過ごしました。

PTA活動は顔を覚えてもらうため積極的に参加

無事に入学式を終え、最初にPTAの役割を決めることになりました。

息子の小学校は、全保護者が何かしらのPTA活動をする必要があり、一番初めに希望調査があります。

私は元々PTA活動をするつもりだったので、希望者の少なそうな他より活動量の多い係に希望を出しました。

正直PTA自体はやりたくはなかったのですが、「PTA活動」として学校に行く機会を増やすことで、何かしら息子のプラスになればいいと思ったのです。

私は人見知りなので、自然とママ友を作るなど至難の業です。

そして事務的な対応しか出来ないので、学校の先生とも親しくなることはないだろうと予測していました。

だからPTAを通して半強制的に学校の人と関わり、息子のための人脈が出来ればいいなと思ったのです。

私が担当したのは、数ヶ月に一度教室で子どもたちに絵本を読む係でした。

子供とはいえ、大勢の前で絵本を読むのは緊張するし、そのための絵本をチョイスするのも中々大変でした。

でも、「学校に見知った親(私)が居る」という状況は、息子の学校への不安感などを和らげてくれるはずだとも思いました。

息子は嬉しさなのか、私が絵本を読みに教室に現れると、ニヤニヤして「あれ俺のママ」などと言っていました(笑)

絵本を読むことでクラスメイトの子達も「〇〇くんのママ」と私のことを覚えてくれ、息子がクラスに馴染みやすくなる副次的な効果もあったんじゃないかなと思います。

そして私自身も、息子の学校での様子を実際に見る事ができて良かったです。

絵本の読み聞かせはもちろん平日に行うので、お仕事をされている方だと負担がすごいだろうなと思いました。

私以外の方は普通に会社勤めだったようで、スケジュール調整大変だろうなぁ…と他人事ながら心配になったり。

ただ、コロナ禍前はもっと活動が活発だったようで、月一で平日に会議とかしてたみたいなので、コロナ禍後で良かったと心底思いました。

小学校は平日の行事が多い

たまに、全員参加の保護者会が開催されるのですが、当たり前に平日開催です。

しかも告知が三日前とかなので、急なお知らせにびっくりします。

とはいえ、私は会社員のように休みの調整をする必要がないので、「へー三日後に保護者会か」とすんなり受け入れられました。

あと遠足のお弁当や、給食なしの午前授業の時のお昼ご飯など、意外とお昼を用意する機会が多く、会社員だったらどうしていただろうと思いました。

PTA活動とは別に旗振り当番も回ってくるのですが、こちらは保護者間で連絡が来るので、専用チャットをしっかり確認しないと当番が回ってきているのに気付かなさそうで今でもヒヤヒヤしています。

平日朝の7:30〜7:50くらいが活動時間ですが、一般的な出勤時間にもろ被りだと思うので、こちらも会社員は困るよなぁと思います。

下の子が居る家庭なら園への預け入れの時間調整も必要だし、自分の子の登校の見送りも出来ないので、みなさんどうしているんだろうと疑問です。

我が家は夫が家に居るので息子を見送れましたが…息子に鍵を託すのは不安すぎるし、解決方法が謎です。

こういった学校関連の用事は、見落としや忘れるのを気を付けるくらいで、スケジュール調整なんかはしなくて済むので、フリーランスで良かったと思っています。

宿題は夜までに終わらせられる

今の私は基本在宅で過ごしているので、息子が帰ってくるのを毎日家で出迎えることが出来ます。

帰ってきたらとりあえずランドセルの中身を片付けさせ、宿題が終わったらおやつやゲームをする自由時間と決めているので、息子はだらだらしながらも片付けや宿題をしています。

頻繁に声をかけないとすぐにぼーっとし始めるので、宿題が終わるまではこちらもイライラしたり…

これが、やることが色々ある夜だったらイライラどころじゃ済まないだろうし、私も息子も疲れるので、宿題にすぐに取り掛かれる今の状況はありがたいです。

答えが間違っている時もあるので、間違いを指摘してやり直させたら再度丸つけ…と、すんなり終わらないことも多いです。

音読もほぼ毎日あるし、低学年の宿題は親が見る前提で作られてるので、息子と協力してスムーズに終わらせられたらいいんですが、ずっと横に張り付いてるわけにもいかないので難しいんですよね。

パソコンで仕事してる横でいきなり音読始めたりするので、「人の状況を見てから声をかけろ」と言っていますが、息子は中々周りが見られるようになりません。

集中して30分くらいで終わらせてくれるなら仕事中断して待ちますが、すぐに手遊びとか始めて1時間くらいかかるので、じゃあ待ち時間に仕事少し進めるか…と作業開始したらマル付け求めてきたりと、タイミングが合わない私たちです。

息子は集中するのが苦手なので、宿題の量が多いと気持ちが折れて泣いたりすることもあり、その相手をするのも中々大変でした。

泣いても宿題が終わるわけではないので、ちょっとずつでもとりあえず進めなさいと叱咤するくらいしか出来ないのですが…

宿題が終わればケロッとしてゲームやYouTubeに没頭するので、パパッと終わらせればいいのになぁと思うんですが、大人にはわからない大変さがあるんでしょうね。

ご両親が仕事をしているご家庭だと、宿題は学童でやる子も多いと思いますが、もし息子が学童で宿題をしていたら、ちゃんとやらずに家でやり直しになる気がするので、親子共々さらに疲れていたことでしょう。

特に一年生は慣れない環境での疲れも多いでしょうから、心と体を休ませるために家でしっかり休息を取るのは大事なことだと思います。

なんだかんだ私に怒られながらも、息子はゲームやYouTubeという好きなことをする時間が取れているので、一年生の間そんなに疲れを見せることはありませんでした。

家で好きなことが出来る分外遊びは滅多にしないので、運動不足はあるかもなと思います。

どうやら近所の公園では同じ学校の子達が毎日遊んでいるようなので、親としては家で一人ゲームするより外に出て友達を作って欲しいところですが、まだ一年生なので多くは求めないでおこうと見守っていました。(公園に付き添うのが面倒…という本音もあります…)

私が家にいることで、宿題が早めに終わらせられることも嬉しいですが、他にも連絡事項がすぐに確認出来るという利点があります。

連絡帳に明日の持ち物が書いてあるのですが、図工で使う材料とか急に要求されたりするので、慌てつつも買いに行く時間があるのでなんとかなっています。

プリント類も「二日後が提出期限」なんてものがザラにあり、急に言わないでくれ…と思うこともしばしば…

息子が帰ってきたらすぐにプリントや連絡帳を確認するようにしているので、だらしない性格の私でもなんとか対応出来ています。

平日の習い事の送迎が出来る

息子は現在、習い事を二つしています。

今の時代、習い事をしていない子の方が少ないのではないかと思うほど、みんな何かしら習い事をしていますよね。

我が家は年長から水泳を始め、小学校入学と同時にプログラミングも始めました。

習い事二つは決して多い方ではないと思いますが、これだけでもなかなか大変です。

どちらも平日の夕方に通っているので、夕飯の時間が遅れたり休日が潰れたりといった影響はありません。

しかし共働きで送迎が出来ない状況だと、習い事はお休みの日にやるしかなく、必然的に休日が潰れてしまいます。

我が家も少し前まで水泳は日曜日に通っていましたが、休日の午前中が潰れてしまう事と、人が多くて十分に指導が受けられないことなどから平日に移動しました。

小学生にもなるとレッスン中の親の付き添いは必要ありませんが、行き帰りの通学は子供一人ではまだまだ心配です。

私は在宅フリーランスなので、平日の送迎でも負担なく出来ることがとてもありがたいです。

夏休みは学校の学童へ

保育園から小学生になり大きく変わることに、夏休みなどの長期休暇の存在があります。

学童などの居場所を用意したとしても、「他の子達は自由にお休みを満喫しているのに…」と、保育園時代とは違った不満も出てくるでしょう。

子供が不満に思うから、という理由ではありませんが、在宅フリーランスだからということで息子は夏休みは基本的に家で過ごさせようと思っていました。

ですが、家にいるとどうしてもゲームやYouTubeばかりになってしまい、生活習慣としても良くないなと感じます。

夏休みの宿題も、一年生はそこまで多くないので1日のノルマは大したことはありません。

学校のように、授業みたいな時間割を作って過ごさせようかと考えたりもしましたが、仕事と同時に先生の真似事をするなど私には難しく、早々に挫折しました。

ということで、学校の学童に休み前に登録して午前中は通わせてみることにしました。

給食やお弁当は出ないのでお昼は家に帰ってきますが、朝の数時間勉強の時間があり、その後は子供達が自由に過ごすという環境のようでした。

息子と同じクラスの子も居たようですが、息子は自由時間は教室にある漫画を読むばかりで人とは遊ばなかったようです。

それでも家に籠るよりはいいかなと思い、夏休み中はほぼ毎日学童に通わせました。

でも、「もし行きたくなかったら家で過ごしてもいいよ」と伝え、なるべく息子の意思で行かせるようにしていたので、あまり不満に思うこともなかったようです。

実は、ちょうどこの頃私の貯金が底をつきパートに出ていたので、息子が学童に行っている時間は貴重な勤務時間になっていました。

朝はお弁当を用意して、午前中はパートで働いて午後は在宅仕事をしつつ帰ってきた息子の面倒を見て…と、夏休み期間の方が私は大変だったかもしれません。

少ないながらもフリーランスとしての仕事もあり、改めて仕事との両立の難しさを感じました…

久しぶりにキャパがいっぱいになり、やっぱり正社員で働きながら小学一年生のサポートは私には無理だったろうな、と痛感しました。

夏休みが終わり、お昼ご飯を作る必要がなくなった時はホッとしたのを覚えています。

その他:在宅でよかったと思ったこと

学校行事やPTA活動ではありませんが、ちょっとしたことで「在宅でよかった」と感じたことがあります。

一つ目は、下校時間の急な大雨の時に迎えに行けたこと。

朝は晴れていたのに、急に横殴りの雨が下校時に降った日がありました。

もちろん息子は傘も持っていっておらず、私が傘を持ってお迎えに行きました。

私が子供の頃、似たような状況で親は迎えに来てくれず他のお宅の車に乗せてもらったことがありました。

親切はありがたかったけど、申し訳ない気持ちの方が大きくていたたまれない気持ちでした。

だからという訳でもないですが、息子を迎えに行けたことは私としては嬉しい出来事でした。

二つ目は、息子のクラスメイトが家に来た時に対応できたことです。

一年生も後半になると、クラスの中でよく遊ぶ友達も出て来ました。

我が家は学校からとても近いので、下校時に家を見る機会があったようで、息子の友達も我が家の場所を覚えている子がいました。

平日の夕方、家のチャイムが鳴りカメラを見てみると、誰も映っていないということがありました。

イタズラかセールスかと思いつつ念の為ドアの前を確認すると、そこには息子のクラスメイトが居て、なんと息子に手紙を渡しに来てくれていたのです。

せっかく家まで来てくれたのに、無視することにならずに済んで良かったなと思いました。(小さくてカメラに映らなかったようです)

仕事を辞めたことのデメリット

「小一の壁」のためと言いつつ、半分は自分のために退職した私ですが、やはり仕事を辞めたことで色々とデメリットもありました。

まず、何よりは収入面です。

フリーランスは思った以上に稼げず、一時期は貯金がゼロになりました。

今はなんとか巻き返し、毎月の支払いくらいは出来るようになりましたが、やはり金銭的な余裕はほとんどありません。

夫の収入のおかげで生活には困っていませんが、稼ぎが少なくなったことを後悔するのは、子供の教育費などに直面した時です。

娘が年少になったので、そろそろ習い事をしてみてもいいかな…と考えているのですが、習い事を始めると毎月の固定費が多くなることになりどうしても躊躇してしまう自分がいます。

息子もこの先塾などの習い事がさらに増える可能性もありますし、子供二人分の習い事の費用だけでも結構掛かってしまいます。

それらを払う余力は私には無く、正社員として働いていればもっと気軽に習い事に通わせてあげられるのに…と、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

あと十万円くらい毎月の収入が増えればもうちょっと余裕も出るんでしょうが、フリーランスには昇給など無いので収入が増える見込みはありません。

さらに毎月カツカツな状況なので、貯金が増えないことへの焦りも感じます。

何かあった時のことを考えると、三桁万円の貯金くらいは欲しいところですが…

フリーランスの収入については個人の能力によりけりなので、稼げる人ならばデメリットにはならないと思います。

他のデメリットとしては、やはり「安定がない」ことでしょうか。

「毎月決まったお給料がもらえる」という正社員の仕事を手放すのは、それなりのリスクを伴います。

フリーランスでは取引する会社ごとに報酬を受け取るタイミングも変わりますし、ある日パタリと依頼が途絶えることもあります。

収入がゼロになることの不安は常にありますし、稼ぎはなくても税金や保険料を払うためのお金は確保しなければいけません。

あとは健康診断も自費で手配も自分でしなければいけませんし、有給だってありません。

子供の体調不良でのお休みや平日しか出来ない用事など、そういうことに使う時間を自己管理できるのはメリットですが、会社員の時の方がお金や残りの仕事の状況を気にしないで休めたような気もします。

気持ち的なことを言うと、周りの人に迷惑を掛けるストレスや仕事のプレッシャーがなくなったことは楽になりましたが、個人事業主なので事業の責任は全て私一人が背負うことや収入のなさのしんどさから、精神面はプラマイゼロかなと思っています。

後のデメリットといえば、「未来への不安」でしょうか。

私はこの先ずっとフリーランスとして生きていくと決めた訳ではなく、かと言って会社員に戻る具体的な計画がある訳でもありません。

しかし子供達に掛かるお金が増えれば否応なしに働きに出なければならず、その時、果たして私は正社員として雇用してもらえるのだろうか?という不安があります。

退職後すぐに開業したので無職期間はありませんが、元フリーランスは企業としてはどう見るのでしょうか?

私は今30代半ばですが、40歳を超えればさらに就職は難しくなるでしょう。

あと数年では、子供達も手が離れるほど大きくはなっていません。

40歳になる前に早く次の就業先を見付けるべきでは?という焦りと、でも数年後は娘が小学校入学でまた色々と大変になるのでは?という思いが交差して自分の進むべき道がわからないでいます。

この不安は仕事を辞めたからこそのものなので、会社員として働き続けていれば感じることのなかった気持ちだと思っています。

最後に

仕事を辞めて、「小一の壁」の1年間を過ごした私の振り返りは以上です。

私は、仕事を辞めたことを後悔はしていませんが、不安な気持ちは常に抱えています。

「これでいいのだろうか?」という気持ちは、どんな状況にいる人でも感じてしまうものでしょう。

フルタイムで働く人も、短時間勤務の人も、専業主婦の人も、みんな変わらず苦労しているはずです。

そんな中、「自分の子供」との関わりを考えた結果、私は仕事を退職することを決めました。

そこに、正解・不正解はないと思います。

これから「小一の壁」を迎える方に、少しでも何か参考になるお話になっていれば幸いです。

それでは、今回はこれでおしまいです!

いちほ
いちほ

みんな、無理しないでね!

いちほ

仕事と家庭の両立に限界を感じ、2022年から名ばかりフリーランスになりました。仕事のスキルも家事のスキルも低く、生活力のない余裕のない母親です。こんな自分を脱却したい・家族と一緒に幸せに暮らしたい、そんな思いを実現する為に生き方を模索しています。ブログ開設2022年1月〜

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